2009年06月28日

アニメ『エコファン』を観る

 昨日(6月27日)は、都内のホテルで開催されたSF作家・谷甲州さんのデビュー30周年記念パーティーに出席したあと、午後9時から、阿佐ヶ谷ラピュタで上映初日を迎えた人形アニメ『エコファン』を観に出かけました。

 この映画のスタッフから前売り券を購入してあったのですが、初日に出かけたのは、内藤まろ監督とスタジオジブリの鈴木敏夫さんのトークショーがあったから。鈴木敏夫さんが「アニメージュ」の前の「テレビランド」編集部にいた頃、駆け出しマンガ家だったぼくや仲間のマンガ家たちが、さんざんお世話になったのですが、会うのは10数年ぶりくらいかなあ。

 久々の再会だったのですが、こちらの顔を見るなり、「すがやちゃん、歳をとったね」。そりゃ、お互いさまですって。ちょうど空いていた敏夫さんの隣の席に移動し、問われるままに、昔のマンガ仲間の近況報告などしていると、映画が始まりました。

 人形アニメで造形的には面白く、よくできていると思ったのですが、始まったとたんに、テンポと内容がシックリこないことおびただしく、ミント錠を口に入れては眠気を覚ます状態に。

 監督はエンターテインメントを目指したようですが、あまりにもストーリー性、ドラマ性がありません。スタジオジブリが提供するクレイアニメのような内容を期待していたこちらが悪いのでしょうか?

 上映終了後、敏夫さんから「どうだった?」と訊かれたのですが、「わからない映画でした」と答えるのがやっと。これが正直な感想でした。

 敏夫さんも同じような感想を持ったのか、トークショーでは、「(ハリウッド的な)わかる映画、(ヌーヴェルバーグ的な)わからない映画」の話題から入っていきました。内藤監督とのトークショーのはずが、鈴木敏夫ワンマンショーのようなところもあり、それがまた面白く、これで前売り券の元は取れたような気分になりました。

 とにかく、ストーリー性もドラマ性もなく、エコ(環境)についての政府広報アニメみたいな印象で、とにもかくにも「面白さ」がない。エコについては、敏夫さんが喫煙問題に絡んで突っ込んでいたごとくに、もっと思想性や哲学の域にまで踏み込んでみてもよかったのではないか。そもそも究極のエコとは……すなわち、最も地球に優しいこととは、人類を滅亡させることではないのか? もしかすると、そんなメッセージが込められていたのかもしれないが、そこまで読み取ることはできなかった。

 危機的状況になっている未来から、地球の未来を救うために派遣されてきたエコファンがしたこと。それは人類の殺戮だった……なんて方が、真実味や恐怖度が増し、よりエコについて、観客に考えさせるきっかけになったかもしれません。

「身体にできるカビ」の話題も出てきたが、内藤監督の世代は、「インキンタムシ」なんてものとは縁がなかったのだろうか? 昔、中学生や高校生で、運動部などに所属していたら、必ず被害に遭ったものですが(経験者は語る)。敵の名前は「白癬菌」。タムシチンキが特効薬でありました。水泳部に所属していた高校生時代の、苦い青春の思い出です(;_;)。

  

Posted by すがやみつる/菅谷充 at 17:10 Comments(0)TrackBack(0)マンガ/アニメ

2009年06月26日

川崎市民ミュージアムから多摩川スピードウェイ跡地へ

 今日(25日)は、川崎市民ミュージアムで28日まで開催中の『写真家・宮武東洋展』を見に行ってきました。大学院で受講中の「移民研究特論」の課題で、第二次世界大戦中、日系部隊の一員として出征したタケオ・ヒラシマという日系二世のことを書くつもりなのですが、彼が太平洋戦争勃発後に収容されていたのが、この写真展の部隊ともなっているマンザナ収容所でした。

 ヒラシマは、日系二世として初めてインディ500に出場し(ドライバーではなく同乗メカニックとして)、戦後は、優勝マシンのエンジンビルダーやメカニックとして活躍した人物で、いつか、彼について何か書いてみたいと思い、以前から資料を集めていたのですが、仕事ではなく学業の課題でまとめることになってしまいました。

 写真展を見た後は、売店で映画『東洋宮武の覗いた時代』のDVDを買い、近くの多摩川河川敷にある昔のサーキット跡地を見学してきました。

 昭和11(1936)年にオープンした多摩川スピードウェイという1周1.2kmのオーバルコースで、本田宗一郎氏もオープニングレースに出場しています。ただし本田氏は、自製の浜松号でトップ快走中、ピットアウトしてきたマシンと接触。同乗メカニックをつとめていた弟の弁二郎氏が路面に投げ出され、全身打撲で意識不明の重体となります。さいわい弁二郎氏は一命をとりとめたものの、この事故をきっかけに本田宗一郎氏は、レーシングドライバーへの道を断念します。

多摩川スピードウェイ
多摩川スピードウェイ
 6年前に上梓した『旭日のGP』という仮想歴史レース小説も、こんな時代のモータースポーツに夢を馳せ、4年がかりで書いたものでした。

 東横線の電車からも見える河川敷のサーキット跡地は、草ぼうぼうの荒れ放題となったスタンド跡しか、当時の面影を偲ばせるものはありませんが、それでここは、確かに昭和前期のスピード野郎たちの、まさに「つわものたちの夢のあと」なのです。

 往事に思いを馳せ、同時代を生きたヒラオ・タケシマについてのレポートの構成などを考えてきたのでありました。


  

Posted by すがやみつる/菅谷充 at 01:39 Comments(0)TrackBack(0)モータースポーツ

2009年06月24日

関西学院大学で講演

 本日(24日)は、午前6時に起床し、東京駅発午前8時の東海道新幹線のぞみで、講演のため、関西学院大学神戸三田キャンパスまで出かけました。
関西学院大学神戸三田キャンパス このキャンパス、われらが早稲田大学所沢キャンパスと同様の、陸の孤島のような立地ではあるのですが、その環境は大違い。広い敷地にスペイン風の低層の校舎が並んでいますが、自転車やバイクは使えないそうで、教室間の移動は大変そうでした。

 講演は1時間半ほど。OpenOffice Impressのスライドを表示しつつ、お話しをさせていただきました。 演題は画像のとおりのもの。オンラインデータベースを使ったレポートの作成法の紹介などをしたうえで、取材やフィールドワークの重要さを訴えるという内容でした。

 講演の最後には、ポケットサイズの小型トランシーバーでも日本全国と交信できてしまう「Wires II」というアマチュア無線の通信システムの実験開始。この実験のために、ハムの従事者免許証を再交付してもらい、おまけに関西学院大学神戸三田キャンパスのアマチュア無線クラブのメンバーにも正式になりました。

 トランシーバーを渡されて、実際に交信したのは25年ぶりくらい。でもフォネティックコード(phonetic code)も憶えていて、なんとか無事に通信することができました。

 講演終了後は、聴講に来てくれた早稲田大学人間科学部eスクールの同期生2人と学食でお茶。その後、大阪に移動して、ここでもeスクール仲間が開催してくれたミニオフ会に出席し、最終ののぞみ号で帰京しました。


  

Posted by すがやみつる/菅谷充 at 23:55 Comments(0)TrackBack(0)キャンパスライフ

2009年06月23日

『大人の科学マガジン(4ビットマイコン)』予約!

『大人の科学マガジン Vol.24 (4ビットマイコン)』『大人の科学マガジン Vol.24 (4ビットマイコン)』(「大人の科学マガジン」編集部/学研/2009年7月1日刊/2,500円)........予約したぞ! 文句あっか?


 先日、某大学のゼミで講義をしたんですが、そのとき、うっかり「マイコン」という言葉を使ったら、平成生まれの学生から、「マイコンって何ですか?」という質問が出て、ショックを受けました。そう、いまのマイコンは、家電なんかに組み込まれるもので、「見えないコンピューター」になっているんですね。

 でも、このキットがあれば、「これがマイコンだ!」と説明しやすいかもしれない。組み立てているヒマがあるかどうかは、ちょっと疑問ではありますが。

  

Posted by すがやみつる/菅谷充 at 16:13 Comments(3)TrackBack(1)パソコン/ネット

2009年06月19日

架空戦記新刊『反世界大戦―覇龍の剣(3)』発売開始

『反世界大戦―覇龍の剣(3)』 架空戦記小説の新刊『反世界大戦 覇龍の剣(3)』(菅谷 充/有楽出版社/2009年6月刊/900円)が、本日、発売になりました。
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 昨日、架空戦記小説から時代小説、ライトノベルまで、多彩なジャンルで数多くの作品を発表してきた中里融司さんが亡くなられたとの報を受けました。パーティーで会ったときにオタク系の会話をしたり、mixiでお互いの日記を読み合う程度のおつきあいでしたが、その旺盛な執筆力には、いつも感服していました。しかも、こちらよりも7歳も若いのに。闘病しながら、あのように大量の作品を書いていたのかと思うと、脅威としか言いようがありません。謹んで弔意と敬意を表します。

  

Posted by すがやみつる/菅谷充 at 10:35 Comments(0)TrackBack(0)本/雑誌