2009年10月31日
元「漫サン」編集長、峯島正行氏の出版記念パーティー
10月30日(金)、神田一ツ橋の如水会館において、元「週刊漫画サンデー」の名物編集長として知られる峯島正行氏が著わした新刊『荒野も歩めば径になる―ロマンの猟人・尾崎秀樹の世界」の出版記念パーティーが開催され、出席させていただいた。峯島氏は、「漫画サンデー」では大人漫画の巨匠たちと交流し、ナンセンス漫画系の漫画家を育て、途中からは水木しげる先生の『ヒトラー』、藤子不二雄A先生の『毛沢東』といった「劇画」路線も採用し、その後、「週刊小説」の創刊編集長として多くの小説家と交流を持ち、さらに実業之日本社を定年退職後、有楽出版社を興してノベルスをはじめとする数々の出版物を刊行した編集の大ベテラン。1994年には菅谷充を小説家デビューさせた方でもあり、つまり、わたくしめの大恩人でもある。
今年84歳という大ベテランだけあって、パーティーに参加している小説家もマンガ家も大ベテランばかり。59歳のぼくが最年少クラスで、出席者の平均年齢も70代後半くらいだったのではないか。マンガ家では小島功先生、藤子不二雄A先生が、作家では伊藤桂一氏、豊田有恒氏、磐紀一郎(石津嵐)さんなどが見えていた。
二次会は、銀座の文壇クラブ貸し切りとのことだったが、こちらは仕事があったために参加できず。残念でありました。
『荒野も歩めば径になる―ロマンの猟人・尾崎秀樹の世界』(峯島正行/実業之日本社/2009年9月刊/1995円)峯島さんには、以下のような著作も。
『評伝・SFの先駆者今日泊亜蘭―“韜晦して現さず”の生涯』(峯島正行/青蛙房/2001年11月刊/2,310円)
『さらば銀座文壇酒場』(峯島正行/青蛙房/2005/1,995円)2009年10月31日
ぶらすがや?:日本橋・神保町散策
昨日(10月30日)は、Twitterのムック本に掲載されるインタビューや、お世話になった編集者の出版記念パーティーがあり、ちょいと都心方面まで出かけてきました。
ムック本のインタビューが日本橋の編集プロでおこなわれることになっていたので、ならばついでにと、大手町から徒歩で行くことに。構想中の将来の仕事の関係で、途中にある常盤橋御門跡地を見てきたかったため。浅草橋まで通じる日本橋通りの位置関係を「足」で確認しておきたかったので。
デジカメで写真を撮りながら、日本銀行脇を抜けてインタビューが行われる事務所に向かいましたが、建物や通りのたたずまいは、なんだかパリかロンドンみたいでした。
インタビューの後は、東京メトロ半蔵門線をつかって神保町へ。
神保町は、毎年恒例の古本まつりの最中で、歩道に古本の露店が並んでいます。そんな露店を覗いているうちに、いつのまにか画像の本をはじめ、10冊ちかい本を購入しておりました(この『まんがのかき方』、1971年の刊行ですが、Amazonのマーケットプレイスでは4,999円の値段が……。こちらは1,000円で買いました)。
如水会館で行われた出版記念パーティーまでは、まだ少し時間があったので、ちょいと珈琲でも飲みながらノートパソコンで原稿を書こうと、ときどき立ち寄る珈琲店のKに向かったら、入口に「パソコンお断り」の張り紙が。短い時間なのでパソコンは使わなくてもいいのだけれど、でも、ちょっと気分がよくなくて、別の珈琲専門店でコーヒーを飲みました。こちらでは、ノートパソコンを開いても、とくに制止される気配もなし。でも、カウンター席だったので、ちょっと原稿を書くにはポジションが悪く、Twitterを使っただけ。
Twitterで「神保町なう」と呟いたら、神保町の古書店主の方から「当店にもお立ち寄りを」というリプライが。フォロワーが11万人以上もいると、こんなことも起こります。ただ、次の予定が迫っていたので、こちらの古書店には立ち寄りできませんでした。
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| 常盤橋門跡 |
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| 常盤橋門跡に立つ渋沢栄一像 |
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| 日銀本店1 |
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| 日銀本店2 |
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| 日銀通り |
デジカメで写真を撮りながら、日本銀行脇を抜けてインタビューが行われる事務所に向かいましたが、建物や通りのたたずまいは、なんだかパリかロンドンみたいでした。
インタビューの後は、東京メトロ半蔵門線をつかって神保町へ。
神保町は、毎年恒例の古本まつりの最中で、歩道に古本の露店が並んでいます。そんな露店を覗いているうちに、いつのまにか画像の本をはじめ、10冊ちかい本を購入しておりました(この『まんがのかき方』、1971年の刊行ですが、Amazonのマーケットプレイスでは4,999円の値段が……。こちらは1,000円で買いました)。如水会館で行われた出版記念パーティーまでは、まだ少し時間があったので、ちょいと珈琲でも飲みながらノートパソコンで原稿を書こうと、ときどき立ち寄る珈琲店のKに向かったら、入口に「パソコンお断り」の張り紙が。短い時間なのでパソコンは使わなくてもいいのだけれど、でも、ちょっと気分がよくなくて、別の珈琲専門店でコーヒーを飲みました。こちらでは、ノートパソコンを開いても、とくに制止される気配もなし。でも、カウンター席だったので、ちょっと原稿を書くにはポジションが悪く、Twitterを使っただけ。
Twitterで「神保町なう」と呟いたら、神保町の古書店主の方から「当店にもお立ち寄りを」というリプライが。フォロワーが11万人以上もいると、こんなことも起こります。ただ、次の予定が迫っていたので、こちらの古書店には立ち寄りできませんでした。
2009年10月30日
読書:『楳図かずおの今からでも描ける!4コマ漫画入門』ほか
先月末から大学院生として早稲田大学eスクール生の授業をサポートするTA(ティーチングアシスタント)を開始。史上最高かどうかは不明だが、たぶん59歳のTAって、あまり例を見ないのではないか。
このTA業が、凄まじく忙しくて、おまけに仕事の締切も重なり、ただいま青息吐息。週に1日のペースで授業に出かけるほかは、家に引き籠もり状態。おかげで書店にも行けないため、本や雑誌もネット通販に頼り、今日も今日とて、以下のような本や雑誌を注文。
『楳図かずおの今からでも描ける!4コマ漫画入門 (NHK趣味悠々)』(日本放送協会/日本放送出版協会/2009年10月刊/1,050円)
マンガ評論ブログの漫棚通信さんがTwitterで購入したことを呟いていたのを見つけ、即座に購入決定。こちらも大学院で、マンガを描いたことがない人に4コママンガを描いてもらう研究をしているのだが、なんだか生涯学習系という点でもかち合いそうな予感。
『オブジェクト指向でなぜつくるのか―知っておきたいプログラミング、UML、設計の基礎知識―』(平澤章/日経BP社/2004年6月刊/2,520円)
大学院でPythonのプログラミングを受講しているのだが、4年前にJavaを学んだときにも、よく理解できなかったオブジェクト指向が、いまだにわからない。いや、だいぶわかってきたのだけれど、でも、サブルーチン思考から抜けられない。きちんと理解しないと、この先、大きなプログラムを作るときに困りそうなので、評判のいい本を読んでみることに。
『Model Graphix (モデルグラフィックス) 2009年 12月号 [雑誌]』(大日本絵画/2009年10月刊/780円)
これもTwitterで情報を得て、購入決定。1976年のF1 Grand Prix in Japanのレポートを大串信さんが書いているのだが、あのKE-007のことも詳しく出てくるらしい。わくわく。
このTA業が、凄まじく忙しくて、おまけに仕事の締切も重なり、ただいま青息吐息。週に1日のペースで授業に出かけるほかは、家に引き籠もり状態。おかげで書店にも行けないため、本や雑誌もネット通販に頼り、今日も今日とて、以下のような本や雑誌を注文。
『楳図かずおの今からでも描ける!4コマ漫画入門 (NHK趣味悠々)』(日本放送協会/日本放送出版協会/2009年10月刊/1,050円)マンガ評論ブログの漫棚通信さんがTwitterで購入したことを呟いていたのを見つけ、即座に購入決定。こちらも大学院で、マンガを描いたことがない人に4コママンガを描いてもらう研究をしているのだが、なんだか生涯学習系という点でもかち合いそうな予感。
『オブジェクト指向でなぜつくるのか―知っておきたいプログラミング、UML、設計の基礎知識―』(平澤章/日経BP社/2004年6月刊/2,520円)大学院でPythonのプログラミングを受講しているのだが、4年前にJavaを学んだときにも、よく理解できなかったオブジェクト指向が、いまだにわからない。いや、だいぶわかってきたのだけれど、でも、サブルーチン思考から抜けられない。きちんと理解しないと、この先、大きなプログラムを作るときに困りそうなので、評判のいい本を読んでみることに。
『Model Graphix (モデルグラフィックス) 2009年 12月号 [雑誌]』(大日本絵画/2009年10月刊/780円)これもTwitterで情報を得て、購入決定。1976年のF1 Grand Prix in Japanのレポートを大串信さんが書いているのだが、あのKE-007のことも詳しく出てくるらしい。わくわく。
2009年10月23日
あすなひろしの斜線、宮谷一彦の斜線
昨日、高校生のときからのマンガ仲間のHから電話があった。用件は、入院している別のマンガ仲間の見舞いに関することだったが、その用件が終わったあと、Hに、あすなひろし氏のマンガの斜線の掛け合わせのことを聞いてみた。彼は高校生時代、あすなひろし氏のところに、ときどき遊びに出かけていたからだ。
すがや(以下、S)「少し前にブログに宮谷さんが発明した斜線の掛け合わせのことを書いたんだけどさ。グルグルとかマルマルとかの」
H「グルグルにマルマル~!? 懐かしいな~。いま大学と専門学校でマンガを教えてるけど、グルグルとかマルマルといっても、いまの若い子たちには通用しないからなあ。それで、しかたなくナワアミとかヘビナワとかいってるんだけどさ」
S「みなもと太郎さんが、宮谷さんのグルグルやマルマルについては、確かに宮谷さんの発明だけど、同じような掛け合わせは、あすなさんが先にやっていたっていうんだけどさ」
H「ああ、やってたね。でも掛け合わせの性質がちがうんじゃないかなあ。少なくともグルグルにマルマルの最初は宮谷さんだよ」
S「だよね。それは、みなもとさんも認めていたからいいんだけど、ちょっと確認したくってさ。あすなさんと宮谷さんは親交があったのかな? おふたりとも三鷹だったよね、住んでいたのは?」
H「ちがうよ。あすなさんは世田谷で、えっと最寄り駅はどこだっけかな。ちょっと思い出せないけど世田谷だったことはまちがいない」
S「あ、そういえば『マーガレット』あたりに出ていた住所もそうだったような……」
※いま『続・マンガ家入門』(石森章太郎)の巻末・マンガ家リストで、あすな氏が当時住んでいたのは、東京都世田谷区経堂だったことが判明。
H「宮谷さんとこも何度か行ったけど、三鷹の上連雀だったね(Hは三鷹出身)」
S「うん。宮谷さんとこなら、こっちも『女性自身』の原稿取りで通っていたしね。三鷹駅ちかくの仕事場に。ところでさ、あすなさんってマンガを描くとく、ホワイトを使わなかったんだって?」
H「そうなんだよ。星空とか雪の降るシーンまで、みんなベタの塗り残しで表現してるんだよ」
S「あすなさんはスクールペンだったよね?」
H「そう。オレとかKがスクールペンを使うようになったのも、あすなさんの影響だね。そうそう、そういえばKが、あすなさんから頼まれて『嵐が丘』の手伝いに行ったことがあるんだけどさ、このときばかりは締切が厳しくて、あすなさんもついにあきらめてホワイトを使ってたね」
S「へえ、そうだったんだ」
……いうことでありました。
文中に出てくるKは、高校専門学校生時代に宮谷氏からも助っ人を頼まれて手伝いに出かけ、高専を3年で卒業すると石ノ森章太郎先生のアシスタントになり、その後、独立して、マンガ家になりました。H、K、S(すがや)とも、「墨汁三滴」という同人誌(肉筆回覧誌)の仲間でありました。
すがや(以下、S)「少し前にブログに宮谷さんが発明した斜線の掛け合わせのことを書いたんだけどさ。グルグルとかマルマルとかの」
H「グルグルにマルマル~!? 懐かしいな~。いま大学と専門学校でマンガを教えてるけど、グルグルとかマルマルといっても、いまの若い子たちには通用しないからなあ。それで、しかたなくナワアミとかヘビナワとかいってるんだけどさ」
S「みなもと太郎さんが、宮谷さんのグルグルやマルマルについては、確かに宮谷さんの発明だけど、同じような掛け合わせは、あすなさんが先にやっていたっていうんだけどさ」
H「ああ、やってたね。でも掛け合わせの性質がちがうんじゃないかなあ。少なくともグルグルにマルマルの最初は宮谷さんだよ」
S「だよね。それは、みなもとさんも認めていたからいいんだけど、ちょっと確認したくってさ。あすなさんと宮谷さんは親交があったのかな? おふたりとも三鷹だったよね、住んでいたのは?」
H「ちがうよ。あすなさんは世田谷で、えっと最寄り駅はどこだっけかな。ちょっと思い出せないけど世田谷だったことはまちがいない」
S「あ、そういえば『マーガレット』あたりに出ていた住所もそうだったような……」
※いま『続・マンガ家入門』(石森章太郎)の巻末・マンガ家リストで、あすな氏が当時住んでいたのは、東京都世田谷区経堂だったことが判明。
H「宮谷さんとこも何度か行ったけど、三鷹の上連雀だったね(Hは三鷹出身)」
S「うん。宮谷さんとこなら、こっちも『女性自身』の原稿取りで通っていたしね。三鷹駅ちかくの仕事場に。ところでさ、あすなさんってマンガを描くとく、ホワイトを使わなかったんだって?」
H「そうなんだよ。星空とか雪の降るシーンまで、みんなベタの塗り残しで表現してるんだよ」
S「あすなさんはスクールペンだったよね?」
H「そう。オレとかKがスクールペンを使うようになったのも、あすなさんの影響だね。そうそう、そういえばKが、あすなさんから頼まれて『嵐が丘』の手伝いに行ったことがあるんだけどさ、このときばかりは締切が厳しくて、あすなさんもついにあきらめてホワイトを使ってたね」
S「へえ、そうだったんだ」
……いうことでありました。
文中に出てくるKは、高校専門学校生時代に宮谷氏からも助っ人を頼まれて手伝いに出かけ、高専を3年で卒業すると石ノ森章太郎先生のアシスタントになり、その後、独立して、マンガ家になりました。H、K、S(すがや)とも、「墨汁三滴」という同人誌(肉筆回覧誌)の仲間でありました。2009年10月22日
読書:落語ミステリー『うまや怪談』
『うまや怪談 (神田紅梅亭寄席物帳) (ミステリー・リーグ)』(愛川晶/原書房/2009年10月刊/1,890円)愛川晶さんの新作『うまや怪談』が刊行されました。
『落語会の準備にいそしむ二つ目の「八っちゃん」に、奥さんがふと漏らした不可解な「事件」。ふとしたきっかけから落語のネタが転がって、高座に上がれば事件も解ける。一石二鳥の大好評「本格落語」シリーズ第3弾!』(原書房Webサイトより)
『道具屋殺人事件』『芝浜謎噺』につづく愛川さんの落語ミステリー第3作です。『道具屋殺人事件』で落語初心者を古典落語の世界に誘い、『芝浜謎噺』では落語ファン、ミステリーファンを泣かせ、そして今度のメインディッシュは、なんと、あの有名な『厩火事』をベースにしたホラーです。
本の題になってる『うまや怪談』は、愛川さんが同題の新作落語を書き下ろし。これを鈴々舎わか馬さんが演じたものが収録され、CDになったものが、本をお買い上げいただいた方全員にプレゼント」という太っ腹企画までついています。
CD収録のための落語会が、先日、ミステリー作家とミステリーファンを集めて行われたのですが、新作『うまや怪談』、実に面白い落語になっておりました。ただし、愛川さんの作にくらべると、わか馬流の古典落語的なアレンジになっていました。でも、これはこれで原作者も大絶賛(爆笑したオチは同じでした)。ぜひ、『うまや怪談』を購入した方は、CDのプレゼントにも応募してみてください。
『うまや怪談』のほかには『ねずみととらとねこ』と『宮戸川四丁目』が収められています。もちろん落語の『ねずみ』と『宮戸川』がベース。あれ、『ねずみ』の方は、題名でネタをバラしてませんか?(笑) 『宮戸川』は寄席で聴くと、時間の関係で前半しかやらないことが多いんで、最後がどうなるのか知らなかったりします。寄席だと、さてこれから……と、お客に艶っぽい期待を持たせたところで終わってしまうんですよね。いちど最後まで聴いてみたい。
というわけで、今回も、落語ファンだけでなく、落語初心者には落語のガイドブックになって、しかも、ミステリーも楽しめる。さらにCDプレゼントまであって、本当に一粒で二度おいしいどころか三度もおいしい落語ミステリーです。ぜひ、お手元に1冊!
※原書房のWebサイトに、刊行記念落語会のページができておりました。
『神田紅梅亭寄席物帳 うまや怪談』刊行記念 第二回ちびりん寄席 鈴々舎わか馬さん独演会
シリーズ第1弾、第2弾も紹介しておきますね。
『道具屋殺人事件──神田紅梅亭寄席物帳 [ミステリー・リーグ]』(愛川晶/原書房/2007年8月刊/1,890円)
『芝浜謎噺 (ミステリー・リーグ)』(愛川晶/原書房/2008年4月刊/1,890円)それにしてもミステリーの紹介ってのは、むずかしい。








