2010年03月19日
秋葉原で桃井はるこさんと取材&対談
本日(3月19日)は、午後から秋葉原に出かけ、『現代視覚文化研究』(三才ブックス)という雑誌のために、「元祖・アキバ系女王」の異名をとる桃井はるこさんと一緒に、写真撮影と対談(写真はクリックで拡大します)。こちらは1970年代はじめからのアマチュア無線→マイコン→パソコン→パソコン通信→インターネット……という純正アキバ系で、いまの秋葉原で行くところといえば、「ジャンクの裏道」みたいなところばかり。いまの「萌え系秋葉原」は避けて通っているようなところもあるが、桃井さんは、そのあたりの変遷も、実によく知っている。しかも、ショップやビルなどの固有名詞と場所が、ずばずばと出てきて、実に素晴らしい。
桃井さんが、ときどき買い物をするという「千代田海藻」でも、でっかい昆布を手に撮影させてもらったり。中学生の頃からアキバに通いはじめ、高校生時代にはアキバでバイトをしていたという経験をもつ桃井さんは、ブームに乗ったアキバのアイドルとは違い、根っからのアキバオタク(ホメ言葉)。繰り返しになるけれど、実に素晴らしい。
こちらがリードできたのは、ラジオセンター2Fの真空管ラジオ屋さん(こちらは「ブラタモリ」にも登場)にパーツ屋さん、無線機屋さんあたり(いちおう自分の無線機も持参した)。6WC5という真空管やクリスタルイヤホーンの解説をして、店頭にあった電鍵でCQやSOSのモールス符号を叩いたりと、オヤジのアキバマニアがやりそうなパフォーマンスを展開したり。
そうそう、ラジオセンターでは、とんだハプニングも。撮影の前に事務所に挨拶に出向いたら、何やら取り込んでいるではないか。なんと、野良猫がラジオセンターの天井を這っている配管の上で子どもを産んだのだそうで、子猫が5匹ほど段ボールに入れられていた。可愛らしいアキバ生まれの子猫をデジカメで撮影したのだが、残念なことにピンボケ。こんな写真でお許しあれ(写真はクリックで拡大)。先に写真撮影をすませて、三才ブックスの会議室に移動し、ここで対談を収録。これがすんだ後は、ひとりで秋葉原に戻り、昨日、壊してしまったバッテリー充電器のヒューズを買った。1本20円。「こんな安い値段をつけてるの、うちだけだよ」と店の人が行っていたが、そのとおりかもしれない。山手・京浜東北線のガード下にあるニュー秋葉原センターの中の1軒でありました。
今日の対談の内容は、4月19日発売の『現代視覚文化研究』に掲載されるとのこと。興味のある方は、ぜひ、お買い上げを。
2010年03月19日
「アプリやろうぜ! by GMO」キックオフカンファレンス
昨日(3月18日)は、渋谷のホテルで開催された「アプリやろうぜ! by GMO」のキックオフカンファレンスに出かけてきた。
「アプリやろうぜ by GMO」は、mixi、モバゲー、GREEなどのソーシャルメディアを舞台に、ゲームを中心としたソーシャル・アプリを作る人やチーム、会社を支援しようという企画で、キックオフカンファレンスは、その発表会でもあり激励会でもありといったものだ。詳しくは「ファミ通.com」のニュースをご覧あれ。
これから寄せられるアプリの企画に対して、支援の対象となるかどうかをチェックする審査員を依頼され、会場に出向いてみたのだが、いま、いちばん元気のある分野で一旗あげようとする人たちが多いせいか、場内は熱気ムンムン。そして、成功体験を語るクリエイターの皆さんも若い。
かつて、マンガの業界も、こんな時代があったような気がするが、いまのマンガ業界には、こんなパワーも熱気もないなあ……と、ちょっと嘆息。
小資本・少人数で開発できるゲームアプリが大ヒットしているいま、多くの若者が、そちらをめざすのも当然だろう。暗い話ばかりが多い出版業界からみれば、実にうらやましい話である。
「これは、ゲーム界、ネット界のトキワ荘プロジェクトかも」なんてことも思ったけれど、こちらは1人あたり30万円/月の資金のほか、オフィスなどの支援も受けられる。主催者のGMOインターネットが、総額3億円の投資をするのも、そこでいくつかのアプリがヒットすれば、確実に投資した以上のリターンがあると考えているからだろう。
出版社の人たちも、こんな集まりに顔を出して、熱気のお裾分けをしてもらうといいのではないか。少なくともぼくは、アラカン世代ではあるけれど、まわりに渦巻く熱気を肌で感じて、大きな刺激を受けた(寝不足で最初はグッタリしていたんだけれど、途中で場内の熱さにあおられ、シャッキリ目が覚めた)。
途中、ぼくの名前が審査員としてスクリーンに映ったとき、場内の一部でかすかなどよめきが起きて、気恥ずかしかったであります(笑)。
どんな企画が集まってくるのか、審査が楽しみ、楽しみ。
「アプリやろうぜ by GMO」は、mixi、モバゲー、GREEなどのソーシャルメディアを舞台に、ゲームを中心としたソーシャル・アプリを作る人やチーム、会社を支援しようという企画で、キックオフカンファレンスは、その発表会でもあり激励会でもありといったものだ。詳しくは「ファミ通.com」のニュースをご覧あれ。
これから寄せられるアプリの企画に対して、支援の対象となるかどうかをチェックする審査員を依頼され、会場に出向いてみたのだが、いま、いちばん元気のある分野で一旗あげようとする人たちが多いせいか、場内は熱気ムンムン。そして、成功体験を語るクリエイターの皆さんも若い。
かつて、マンガの業界も、こんな時代があったような気がするが、いまのマンガ業界には、こんなパワーも熱気もないなあ……と、ちょっと嘆息。
小資本・少人数で開発できるゲームアプリが大ヒットしているいま、多くの若者が、そちらをめざすのも当然だろう。暗い話ばかりが多い出版業界からみれば、実にうらやましい話である。
「これは、ゲーム界、ネット界のトキワ荘プロジェクトかも」なんてことも思ったけれど、こちらは1人あたり30万円/月の資金のほか、オフィスなどの支援も受けられる。主催者のGMOインターネットが、総額3億円の投資をするのも、そこでいくつかのアプリがヒットすれば、確実に投資した以上のリターンがあると考えているからだろう。
出版社の人たちも、こんな集まりに顔を出して、熱気のお裾分けをしてもらうといいのではないか。少なくともぼくは、アラカン世代ではあるけれど、まわりに渦巻く熱気を肌で感じて、大きな刺激を受けた(寝不足で最初はグッタリしていたんだけれど、途中で場内の熱さにあおられ、シャッキリ目が覚めた)。
途中、ぼくの名前が審査員としてスクリーンに映ったとき、場内の一部でかすかなどよめきが起きて、気恥ずかしかったであります(笑)。
どんな企画が集まってくるのか、審査が楽しみ、楽しみ。
2010年03月17日
「おれ、大丈夫?」―“非実在青少年”作者の不安
一昨日(3月15日)に、東京都都議会第2会議室で開かれた「青少年健全育成条例改正案」に対する反対集会に参加してきました。
集会の模様については、すでにたくさん報告されているので、「非実在青少年」あたりをキーワードに検索してください。
基本的にはエロ系マンガについては描いたことがないため(女性が描けないのが最大の理由です)、そちら方面については対岸の火事みたいなところもあるし、いまのエロマンガには、とてもついていけないのも正直なところです。
でも、この話題が年末まで続いていたら2010年の流行語大賞になりそうな「非実在青少年」という素晴らしいキャッチコピーの内容が、どうも曖昧で「恐い」。いくらでも恣意的に拡大解釈されそうな気配があるからです。
なんか似たようなことがあったなあ……と思い出したのが、以下のマンガ。



「非実在青少年」は、ここに描かれている風営法で規制された「ゲームセンター」に近いのではないでしょうか。
この『ゲームセンターあらし』だって、恣意的に拡大解釈されていったら、「みだりにゲームセンターへの憧憬を煽るマンガ」なんてことにもなりそうだし、下のマンガだと、「スピード違反や銃刀法違反を扇動するマンガ」なんてことになりそうです。とくに下のマンガの場合、小学生の頃から読んでいた大藪春彦作品の児童向けを意図して描いたオマージュ作品です。どの作品も、どう見たって、教育上よろしくありません。もともと「親に禁止されても食べたくなる駄菓子のようなマンガ」をめざしていたので、それも当然です。

いま書いている架空戦記小説だって、いつ「好戦的」と叩かれるかもしれません。現に、海外からは、何度か問題にされています。また、平和な時代だからこそ書ける「ファンタジー」でもあります。(下の画像は、どさくさにまぎれての今月末刊行の新刊です(笑))

ぼくの考えは、こちらの「コデラノブログ4」の記事に書かれている里中満智子先生の意見にほぼ同じ。集会でも何度も頷きながら話を聞いておりました。やはり『あした輝く』の作者です。
実在の児童に危害を与える児童ポルノに対する規制に反対する人はいないと思いますが、でも、それが恣意的に拡大解釈される余地があることが、ちょっと空恐ろしい。たとえば、下のようなことにならないように……と願っているわけであります。「まじめな人」たちには、性的な表現と笑いに嫌悪感をもたらす人が多いようで……。
・『笑の大学』
そして、行き着く先は、こんなところ……なんてことも(原作の方が恐い)。
・小説『軍靴の響き』(半村良)
・劇画『軍靴の響き』(原作・半村良/作画・かわぐちかいじ)
何を大げさな……と思われるかもしれませんが、でも、
この道は、いつか来た道……
集会の模様については、すでにたくさん報告されているので、「非実在青少年」あたりをキーワードに検索してください。
基本的にはエロ系マンガについては描いたことがないため(女性が描けないのが最大の理由です)、そちら方面については対岸の火事みたいなところもあるし、いまのエロマンガには、とてもついていけないのも正直なところです。
でも、この話題が年末まで続いていたら2010年の流行語大賞になりそうな「非実在青少年」という素晴らしいキャッチコピーの内容が、どうも曖昧で「恐い」。いくらでも恣意的に拡大解釈されそうな気配があるからです。
なんか似たようなことがあったなあ……と思い出したのが、以下のマンガ。



「非実在青少年」は、ここに描かれている風営法で規制された「ゲームセンター」に近いのではないでしょうか。
この『ゲームセンターあらし』だって、恣意的に拡大解釈されていったら、「みだりにゲームセンターへの憧憬を煽るマンガ」なんてことにもなりそうだし、下のマンガだと、「スピード違反や銃刀法違反を扇動するマンガ」なんてことになりそうです。とくに下のマンガの場合、小学生の頃から読んでいた大藪春彦作品の児童向けを意図して描いたオマージュ作品です。どの作品も、どう見たって、教育上よろしくありません。もともと「親に禁止されても食べたくなる駄菓子のようなマンガ」をめざしていたので、それも当然です。

いま書いている架空戦記小説だって、いつ「好戦的」と叩かれるかもしれません。現に、海外からは、何度か問題にされています。また、平和な時代だからこそ書ける「ファンタジー」でもあります。(下の画像は、どさくさにまぎれての今月末刊行の新刊です(笑))

ぼくの考えは、こちらの「コデラノブログ4」の記事に書かれている里中満智子先生の意見にほぼ同じ。集会でも何度も頷きながら話を聞いておりました。やはり『あした輝く』の作者です。
実在の児童に危害を与える児童ポルノに対する規制に反対する人はいないと思いますが、でも、それが恣意的に拡大解釈される余地があることが、ちょっと空恐ろしい。たとえば、下のようなことにならないように……と願っているわけであります。「まじめな人」たちには、性的な表現と笑いに嫌悪感をもたらす人が多いようで……。
・『笑の大学』
そして、行き着く先は、こんなところ……なんてことも(原作の方が恐い)。
・小説『軍靴の響き』(半村良)
・劇画『軍靴の響き』(原作・半村良/作画・かわぐちかいじ)
何を大げさな……と思われるかもしれませんが、でも、
この道は、いつか来た道……
2010年03月17日
緊急:Yahoo!コミックで『ゲームセンターあらし』無料購読
本日(3月17日)、Yahoo!コミックで、『ゲームセンターあらし』の第1巻が「タダ読み」版として無料公開されています。月曜日からスタートしたいたようですが、気づくのが遅れてしまいました。古くからのネット仲間でもある野間美由紀さんの代表作『パズルゲーム☆はいすくーる』第1巻も読めます。
無料で読めるのはYahoo!プレミアム会員だけですが、会員でない人は立ち読み版もありますので、ちらりと30年前を思い出す道具にしてみてください。
★Yahoo! コミック
(画像、または上のリンクをクリックすると、Yahoo!コミックにジャンプします)
2010年03月10日
深夜の『深夜食堂』
あ、もう日付が変わってしまって2日前になってしまったけれど、8日の夜、都内某所で、先日、小学館漫画賞を受賞した『深夜食堂』の作者・安倍夜郎さんと一緒に、テレビドラマ『深夜食堂』の主題歌と挿入歌を歌っていた鈴木常吉さんのライブに出かけてきました。漫画賞受賞式の後、安倍さん主催の感謝パーティーにお招きいただき、初対面の挨拶をしたのですが、その2日後、わずかな時間差で同じ店(飲み屋)に出かけるという偶然(本当に偶然)もあったりで、あらためてライブの後、ゆっくりお酒を飲むことに。
1軒目の店は、3日前に、偶然、入れちがいになった店。実は、この店、安倍夜郎さんのデビュー作『山本耳かき店』にショックを受けて、この作品が掲載された「ビッグコミック・オリジナル」を、ほかのお客に配った店でもありました。あれはもう6年も前のことだったのか……。
2軒目は、カウンターに『深夜食堂』を全巻並べ、しかもメニューに「タコウィンナー」を用意してある店にご案内(夏には「冷や汁」も出る)。もちろん、ツマミにはタコウィンナーを注文。ちょっと凝ったカニウィンナーもありました。
紳士な安倍さんは、サービス精神も旺盛で、店の本にサインしたうえに、ウワサを聞いて『深夜食堂』全巻を持って駆けつけてきた女性の本にもサイン。さらには、その界隈で『深夜食堂』を流行らせたとのだと自負する近所の飲み屋のマスターも現われて、店内は、なんだかすっかり『深夜食堂』みたいな空間に。
はい、もちろんぼくも、どさくさにまぎれてサインを頂いてしまいました。
41歳という遅いデビューだった安倍さんは、長年、広告業界で働いてきたのだそうで、いわゆる「マンガ家らしさ」がどこにもない大人の紳士。ちょうど確定申告を終わらせたばかりだったので、「変動所得の平均課税」のことなどを、少しばかり先輩面して教えさせていただきました。
ちなみに安倍さんは、早稲田大学の漫研出身で、マンガの業界ではぼくが先輩になりますが、早稲田大学では安倍さんが先輩になります。
『山本耳かき店』のコミックスも、まもなく出るのだそうで、これも楽しみ。
■『深夜食堂』のコミックス(うちにも全巻あります)
『深夜食堂 1 (ビッグコミックススペシャル)』
『深夜食堂 2 (ビッグコミックススペシャル)』
『深夜食堂 3 (ビッグコミックススペシャル)』
『深夜食堂 4 (ビッグコミックススペシャル)』
『深夜食堂 5 (ビッグコミックススペシャル)』


