2009年11月27日

読書:『Twitter革命』(神田敏晶/ソフトバンク新書)

『Twitter革命 (ソフトバンク新書 118)』『Twitter革命 (ソフトバンク新書 118)』(神田敏晶/ソフトバンククリエイティブ/2009年11月刊/767円)

 昨日、『Twitter革命』(神田敏晶/ソフトバンク新書)を読了。

 新書としては4冊目になるTwitter本だが、Twitterについての説明部分は、既刊書と内容がかぶるものが多く、また、少しヘビーにTwitterを使っているユーザーなら、既知のことも多いため、ほとんど斜め読み状態。『ゆるいメディア』ということについても、すでにあちこちで触れられているし……。といっても、別に内容が悪いわけではなく、タイミングの問題です。

 したがって本書の本書らしさは第五章「革命は終わらない」ということになる。といっても、「Twitterによって真の民主主義が実現するかもしれない」という「革命」の内容についても、『Twitter社会論』(津田大介)に通じるところがあって、目新しいものではありません。

『Twitter社会論』の感想を書いたとき、「希望の書」なんてことを書きましたが、この本も同じようなオプティミズム(楽観主義)にあふれています。この明るさは『ウェブ進化論』(梅田望夫/ちくま新書)にも通ずるもので、その共通点は「ネットワークが真の民主主義をもたらす」という考え方でしょうか。

 Twitterに、「ネットワーカーは、みんな、民主主義の夢を見る」なんてことを書いたことがありますが、これらのTwitter本、ウェブ本にも、そんな希望と期待が込められているように思えます。

 もっとも「ネットワークが民主主義をもたらすかもしれない」という期待は、いまに始まったことではなく、1980年代にパソコン通信が始まった頃からありました。その頃、そちらに関心を抱いていた人たちは、いまも熱心に地域SNSなどの活動に取り組んでいます。

 そうそう。あの頃、「ネットワーク」と「情報社会」の関係について、一部のパソコン通信ユーザーの間でテキストのように採り上げられた本がありました。インターネットやパソコン通信の登場以前に、レーガン政権下のアメリカに誕生していた多くのネットワークを紹介したものですが、ここで紹介されていた多くの「見えないアメリカ」の活動が、その後、パソコン通信やインターネットによって加速されたのは間違いありません。当時、アメリカのパソコン通信ネットワークをホームグラウンドにしていたため、そのような潮流がうねる様子を肌で感じることができました。

『ネットワーキング―ヨコ型情報社会への潮流』『ネットワーキング―ヨコ型情報社会への潮流』(J.リップナック・J.スタンプス (著), 正村公宏 (監訳), 社会開発統計研究所(訳)/プレジデント社/1984年1月刊/絶版)

 1980年代のパソコン通信の時代と現在とでは、電子的ネットワークを使う人の数が桁ちがい。昔から多くのネットワーカーが夢見てきたネットワークを介在した「真の民主主義」は、こんどこそ本当に生まれるか? 生まれたら、それは、まさに「革命」でしょうね。

Posted by すがやみつる/菅谷充 at 13:41 Comments(0)TrackBack(0)本/雑誌

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